奥三河ビジョンフォーラムは、
奥三河地域の正しい発展の方向を研究・提言するため、産・学・官・民で構成された会員制の研究機関です。
1985年に発足し、現在会員数は150名を越えています。
毎回、単なる講演会ではなく、その後、実際にどうしたら奥三河が発展していくかを参加者がディスカッションしており、地域の発展の中核になる会であります。
私も、地元の政策を学び考えたいという想いで最近、会員となりました。
そして、それは、単に地元だから学ぶということではなく、地域集権をモットーに活動する私としては、日本全体の政策を考える上でも非常に重要なのです。
地域ごとにどのような課題があるのか、発展をさせようとする地域の方々にもっと力を発揮してもらうには国はどのような促進策をうち、規制を撤廃し、いかに地域に任せるべきかを考えるという点で
そんな奥三河ビジョンフォーラムですが、
今回の例会は、奥三河の地域資源と地域活性化をテーマに、豊橋技術科学大学の三枝正彦特任教授を講師にむかえ、開催されました。
三枝先生は、農学博士でご専門は土壌学ということですが、地域資源による地域活性に取り組まれており、その知見は非常に深く、また講演はユーモアを交えた素晴らしいものでした。
講演は、新城の七郷一色で取組まれている「廃校、遊休地を利用した水源の郷ルネサンス」の紹介から、奥三河の地域資源にどんなものがあるかとどのように繋げていけば価値創出ができるかなど、非常に実践的なものでした。
三枝先生が終始一貫して仰っていたのが、農業にしても、地域の特産品にしても、「高く売れるようにすること」でした。
これは、私の産業政策・農林業政策の基本でもある、付加価値の高い産業とぴたりと一致します。
安値勝負では、経済は縮小する一方ですし、何より労働賃金が新興国よりもどうしても高くなる日本は勝ち抜けないのです。お客さんに満足をしてもらい、その分ある程度髙くても買いたいと思ってもらうものをつくる、それこそが非常に重要であるということです。
その一つの方法として、その地域にしかない特産品があり、農商工連携があるわけなのです。
奥三河には、本当に多くの資源があります!それを価値として感じてもらえるような工夫を絶えず行い、私も全力でそれを支援していきたいと思います!