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【国道23号 蒲郡バイパス】2024年度いよいよ全通!
2024-05-27

【国道23号 蒲郡バイパス】2024年度いよいよ全通!

愛知県蒲郡市と豊川市を結ぶ、国道23号名豊道路の「蒲郡バイパス」は、2024年度に開通する予定です。

蒲郡バイパスが開通すると、2007年の事業化から17年の歳月を経て、いよいよ名豊道路の全線開通となります。

本記事では、現在の工事の進捗状況や、国道23号全線開通による効果、今後の展望などについて分かりやすくお伝えします!

 

名豊道路の中央部に位置する「蒲郡バイパス」

国道23号名豊道路
参照:国土交通省中部地方整備局

国道23号名豊道路は、名古屋市と豊橋市を結び、沿線の8市1町を通過する延長72.7kmの大規模バイパスです。

名豊道路は、知立、岡崎、蒲郡、豊橋、豊橋東バイパスの5つのバイパスによって構成されており、地域の交通需要やネットワークの連続性を考慮して、重点的に整備が進められています。

名豊道路の中央部に位置する「蒲郡バイパス」は、東は豊橋バイパス、西は岡崎バイパスと接続する延長15kmのバイパスです。

 

全線開通による効果とは?

① 名古屋から豊橋・浜松方面へのアクセス向上

名豊道路の全線開通による効果
参照:国土交通省中部地方整備局
名豊道路が全線開通すると、浜松から名古屋まで約100kmにわたり信号のない一般道が形成されます。

これまで、名古屋から豊橋まで国道1号を利用する場合、約1時間50分かかっていました。
国道23号を利用する場合でも、蒲郡バイパスだけ蒲郡市街地へ迂回する必要があり、連続する信号による渋滞が発生していました。

しかし、名豊道路が全線開通すると時速60km走行できるため、約1時間で到着できるようになり、所要時間が約50分短縮されます。

また、通勤・通学・買い物などの日常生活圏が広がることや、新たな地域間の交流が活発になることも期待されます。

 

② 産業発展と物流の効率化に貢献

三河港は、自動車の輸出入が盛んで、完成車輸入では台数・金額ともに全国1位です。また、貨物取扱量は年々増え続けています。

名豊道路が開通することで、三河港を始め、名古屋港、衣浦港及び中部国際空港などの物流拠点と周辺の拠点都市が緊密かつ快適に結ばれるようになり、地域の産業が発展する大きな原動力となります。また、目的地に速く・確実な時間で到着できるようになることから、物流の効率化にも貢献します。
蒲郡バイパス

 

③ 災害に耐える強靭な命綱としての期待

三河地域の太平洋沿岸部は、南海トラフ地震発生時の津波被害が想定される地域です。

名豊道路は内陸部に位置するほか、津波浸水を受けにくい高架橋等で整備されているため、沿岸部被災時には広域支援ルートの一部として、救援・救護活動、人員・物資輸送の機能を担うことが期待されています。

 

現在の工事の進捗状況は?

名豊道路は、現在までに、暫定2車線を基本として総延長の約87%にあたる約63.6kmが開通し、このうち31.3kmの区間が4車線で開通しています。

豊川為当ICから蒲郡ICまでの「蒲郡バイパス」東部区間9.1km区間が、最後の未開通区間となっています。

蒲郡バイパスには、五井・国坂・豊沢の3本のトンネルがあり、工事期間の長期化の要因の一つとなっていました。しかし、いずれのトンネルも貫通されたことで、いよいよ開通のめどが立ったのです。

2024年度内に開通する条件として「大規模切土工事が順調に進んだ場合」とありますが、2月の蒲郡市議会の視察でも、工事が順調に進んでいることが報告されており、全線開通へ向けて大詰めを迎えていると言えます。

最新の蒲郡バイパスの工事進捗状況はこちらからご確認ください。工事進捗状況

蒲郡バイパス
参照:国土交通省中部地方整備局

 

全線開通後の展望

私は、これまで名豊道路の建設促進のために様々な活動を行ってまいりました。今年度いよいよ名豊道路の全通が実現するとのことで、非常に嬉しく思っています!

これまでの活動について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。【豊川・蒲郡幸田】 23号線蒲郡バイパスが3年前倒しに!

ただ、名豊道路の全通はゴールではありません。

近年では、豪雨や災害に備えるため、緊急輸送路や災害に強い道路の重要性が増しています。

名豊道路は暫定2車線で全線開通しますが、4車線化に向けて取り組みを進めているところです。

昨年の国会質問の場では、名豊道路の4車線化についてお聞きし、名豊道路の全線開通後すぐに4車線化に向けてスタートできるよう、交通量調査、整備効果等の把握に活用すると国会質問で政府から引き出しました。

今後も更に取り組みを加速させ、名豊道路の全線開通後も、4車線化の促進に全力を尽くしていきます!

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