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文部科学委員会質問⑨ 【地震予知について】
2025-01-08

文部科学委員会質問⑨ 【地震予知について】

今枝質問

続いて、災害対策について伺います。
本年は、元旦に能登半島地震が発生し、さらに台風第十号、線状降水帯、南海トラフ巨大地震注意報等がございました。これらにより被災された方々に対し、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

復旧・復興、さらには国土強靱化を徹底して進める必要がございますが、災害による被害軽減においては、災害予知も重要な要素でございます。この点に関連し、地震予知についてお伺いしたく存じます。

京都大学の梅野教授が提唱されておられるように、電離層異常やプレスリップ観測からノイズを排除することにより、地震を数十分から数時間前に予知する可能性が示されております。このような地震予知研究に関して、文部科学省としてどのように考えておられるのか、また今後、地震予知研究を推進していくべきではないか、ご見解をお聞かせください。

 

政府答弁

お答え申し上げます。
地震予知を含む地震予測に関しましては、委員ご指摘の電離層異常や地殻変動の観測等、様々な学術的研究が行われているものと承知しております。一般的に、現在の科学的知見に基づきますと、地震の規模や発生時期を短期的なタイムスケールで高い確度をもって予測する、いわゆる地震予知は難しいとされております。

委員ご指摘の研究は、地震予測研究の一つとして、未だ基礎的研究の段階にあるものと認識しております。この研究につきましては、学術界において論文発表や学会での議論を通じて評価されていくものと考えております。

政府の地震調査研究を一元的に推進する地震調査研究推進本部の取り組みにおきましては、大学等により生み出された基礎的研究の成果も取り入れつつ進めていくこととしております。今後も学術界での評価を踏まえつつ、必要に応じ適切に対応してまいりたいと考えております。

 

今枝質問

ご答弁、誠にありがとうございました。エビデンスレベルの高い成果が得られた際には、観測体制の整備等にもつながるよう、アンテナを高く張って様々な対応を進めていただけますよう、心よりお願い申し上げます。

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AIそうちゃん