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2012-07-10

市民によるまちづくりのススメ新城プレ市民総会

新城プレ市民総会に出席してきました。
プレ市民総会とは、行政、議会、市民が同じテーブルについて、様々なまちづくりの問題について話しあい、より良い地域をつくる為に情報と意識を共有するもので、新城は今回で第2回目です。
自治基本条例に基づいた市民総会を目指してということで、「プレ」と付けているようです。
まず開催に際して、ご尽力された市民の方々に敬意を表したいと思います。
こういうことができる成熟した民度を元に議員さんの努力があるからこそ、日経グローカルでも、新城市は議会改革度全国23位、愛知県でも2位と好成績と評されるのでしょう。
さて、今回は、3者が同じテーブルにつくことで、互いの「気づき」と「学び」の場となり、今後の活動において効果を発揮するものとなるだろうという見解が示されました。
学生時代に私がつくったNPOが日進市と協働する中でも、学生や若者が主のNPOでしたから全くの素人集団です。まちづくりに参画するにも、まず「知る」ことの重要性が謳われ、協働の為に、勉強会などを良くやったものです。
ただ単に、自分たちの考えやエゴを通すのではなく、真の協働の為には「気づき」「学び」の場は非常に重要です。
しかし、一方で「気づき」「学び」の段階にずっといいのかという課題も今後、出てくるでしょう。実際のActionを行っていくことが出来たら新城市の市民の力や協働はもっと大きくなっていくでしょう。
これをまちづくりの専門用語でエンパワーメントと言いますが、そういう場も一つなのではないかと感じました。
いずれにせよ市民参画は行政改革、公務員改革の基本であり、脱中央集権=地域集権の基盤です。官僚の既得権益の打破も、地方に財源、権限、人材、仕事、責任を渡すことで真の意味で実現できると思いますが、そこに住民参画という基盤がなければ、地方自治体が官僚化するだけです。
これまでの地方分権も民主党の言う地域主権も、市民のエンパワーメント、参画が不十分な中で押し付け的にやってきました。私は、真の地域集権をやるには、市民参画をもっともっと成熟させ、役所だけでなく、NPOやボランティア団体もそれぞれ地域の課題に対応できるようにしなくてはならないと考えています。
そういう意味で、私は、自分でNPOをつくり、まちづくり活動をいくつもやってきました。
そういえば、あるベテラン代議士が国会議員になるものは地方議員を経験してからにしろと発言されていました。その理由は、地域主権の時代には、地方自治体の行政こそ知らなくてはならないからだそうです。それも一つの考え方かもしれません。
しかし、地域の課題に直面し、解決する主体は、今や地方自治体だけではありません。NPOや住民参画による様々な活動がどれだけ行政に替わって住民のより近いところで課題解決をしていくかが重要です。
その事実認識がなく、地方自治体行政に地域主権を中心を置くのは、少し残念でした。
私は、これからも地域集権の原点は市民参画であること、自治体行政とNPOなど非営利民間団体のベストミックスを自治体議員さんたちと連携しながら模索して、真の地域集権を成していきたいと思います。
脱中央集権、脱霞が関、今の日本の閉塞感や課題を解決する大きな一歩です。全力で取り組みたいと思います。

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