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2013-02-20

入江活動日記⑤


今日は東京での2日目の活動です!
午前中は看護問題小委員会に出席していました。
看護師の就業者数は若干不足しているそうで、平成23年では看護師免許取得者220万人に対し、看護師の供給は134万人に止まっており、平成27年には看護師の需要は150万人に達する見込みのようです。看護師免許取得者数に対して看護師の数が少ない理由として、労働条件などのマッチングがしにくいことが挙げられており、ハローワークの社会福祉分野を充実させる案が提案されていました。また、それ以外にも柔軟な雇用を医療機関に指導したり、看護士養成のための補助金を投下するなどの案が出されていました。看護師の供給が少ないのであれば、まずは看護師免許を廃止して単なる資格にすればいいと思うのですが、そのような話は出ずお金を配る話に終始していました。
午後は社会保障国民会議(写真)に出席していました。
参考人は、小黒一正准教授と土居丈朗教授で、そのときたまたま持ち歩いていた文庫本の著者だったので驚きました。この会議では、参考人の方々が医療・年金・介護などの社会保障の問題点について幅広く、長時間講演されていました。その中でも、興味深かったのが小黒准教授が提案する年金の「事前積立方式」についての話です。現行の年金制度は若者から高齢者に搾取される仕組みになっており、少子高齢化が進んだ今では明らかに破綻が見えているので、公平な積立方式に移行することが求められています。この移行を急にすることは無理なのですが、ある世代からはその後の人口推計を基に大幅に引き上げた割合の年金保険料を支払うことにし、後の世代の年金負担を和らげる「事前積立方式」を過渡的に採用することで、年金制度を賦課方式から積立方式に連続的に移行させることができます。ただこの場合でも、ある世代からは年期保険料の割合が非連続的に上がるので、今までの年金制度のしわ寄せがあることには変わりなく、積立方式に移行できたとしても物価スライドの問題があります。そもそも年齢差別に他ならない現行の年金は即座に民営化した方がいいと思うのですが、これが政治的に不可能なことを考えれば小黒准教授の提案が最も現実的で最適だと思いました。

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