私は文部科学副大臣に就任する以前から、社会機能移転分散型国づくり推進本部の事務局長として、分散型国づくり、その象徴としての中央省庁の地方分散を、政官一体で推進してきました。

社会機能の全国分散は地方創生の観点だけでなく、東京一極集中は、過密から、通勤時間帯の慢性的な交通渋滞の緩和、水・エネルギー需要の軽減、ゴミの排出量、首都直下地震や海抜ゼロメートル地帯の水害をはじめとする大規模な災害への対策など多くの問題を抱えており、速やかに実現させていかねばなりません。

その先駆けとして、文化庁を京都に機能移転させたわけですが、早速成果が出始めています。

東京から京都に引っ越して従事してくださっている職員の皆様には転勤に伴う物理的および心理的負担を頂いた部分もありましたが、ICTの導入やオンライン会議、ペーパーレス化、庁内のデスクを自由席とするなど働き方改革を実施し、関西を中心に自治体や経済界の方と意見交換して、より地方創生に活力の出る文化振興政策を打てるようになってきました。

何よりも街全体の中に文化が息づく京都において、文化芸術の振興を伴う職員が仕事をすることは、歴史や伝統、多様な文化に触れ、政策の質が向上していく観点からも、非常に利点が大きかったと感じています。

そんな中で、食文化推進本部・文化観光本部をつくられ、先日も「文化地方創生パッケージ」を策定できました。

今後、京都に限らず、全国各地においても成果を感じて頂けるよう、文化振興や地方創生の質の向上に全力を尽くします！